8月27日、28日の2日間、平成30年 宝性寺団参旅行を執り行いました。
団参旅行とは団体参拝旅行を意味し、宝性寺では毎年、奈良県桜井市初瀬にある、真言宗豊山派総本山 長谷寺への参拝を行っています。
団参旅行では、通常は非公開のお堂へのお参りや、本山僧侶による境内の案内等、長谷寺の魅力を存分に堪能できるのも大きな特徴です。
今年も30名を超える大変多くの皆様にご参加頂きました。
宝性寺の団参旅行では、お参りする寺院の数を絞り、各寺院の魅力を時間をかけて十分に堪能できるよう心がけています。今回は以下の日程でお参りしました。
1日目:長谷寺
2日目:高野山
1日目の長谷寺では、4時間半かけ山内を散策し、2日目の高野山では、約3時間かけてお参りを行い、両日ともにゆっくりと滞在することができました。
【1日目】
東京駅より、新幹線(グリーン車!)にて名古屋へ。
名古屋駅からバスにて長谷寺へ。
トイレ付バスで、移動も安心でした。
総本山 長谷寺に到着。
◎長谷寺:http://www.hasedera.or.jp/
『仁王門』
『仁王門』を潜り抜けると、上・中・下、合わせて399段に及ぶ重要文化財『登廊(のぼりろう)』が続きます。
まずは、参拝前のご昼食。
通常は修行者の宿坊・修行の間でもある昭和寮にて精進料理を頂きました。
昼食を終え、国宝『本堂』・観音様をお参りに。
399段に及ぶ『登廊』の下廊。一段一段が低く、歩幅の狭い石畳が続きます。
下廊・中廊の境に一本だけ残された大杉『天狗杉』の前にて。
下廊に比べ、段差が少し高くなる中廊を進みます。
中廊を登りきった先にある『蔵王堂』。昨年は修復により拝観できませんでしたが、綺麗な姿となってお参りすることが叶いました。
紀貫之ゆかりの『紀貫之古里の梅』
残すは上廊のみ。一段一段の高さは更に高くなり、下廊・中廊のペースで足を進めると息が切れてしまいます。ゆっくりと一歩一歩、着実に登っていきます。
一生懸命に『登廊』を登り切った先には、国宝の『本堂』、ご本尊様『十一面観世音菩薩』がお迎えくださいます。
国宝『本堂』にて、長谷寺執事様導師のもと法要をお勤め頂きました。
檀信徒の皆様にも観音様の御前となる内陣にてお参りできました。
多くの方に日牌廻向をお申込み頂き、祈願・供養されました。
ご法要後はご本尊様のお参り。(写真撮影は禁止)
国内最大の木造の観音様、重要文化財『十一面観世音菩薩立像』をお参りします。
それぞれに、観音様の大きなお御足に触れて頂き、ご利益を頂戴します。
見上げれば大きな観音さまのお姿が!
※ 写真撮影禁止。URLより、イメージをご覧ください。
◎参考URL: http://www.hasedera.or.jp/free/?id=300
◎参考URL: http://www.hasedera.or.jp/promotion/1/blog_detail.html?key=entry&value=137
国宝の『本堂』は硬い岩盤の真上に懸造り(舞台造)されており、『長谷の舞台』からの眺めは絶景。
『仁王門』から続く『登廊』と、山内の自然が眼下に広がります。
続いて、通常のお参りでは立ち入ることのできない『本坊』へ。
奥書院と呼ばれるこの和室は、本坊の中でも更に特別な空間です。
奥には、天皇陛下がお参りの際に席を設けるお部屋があります。
長谷寺執事様よりご挨拶を賜り、お茶と和三盆でおもてなし頂きました。
本山 登嶺5回目を迎えた檀信徒へ本山執事様より記念のお袈裟をお授け頂きました。
『本坊』内の大講堂へ。
大講堂向かって左側には、平成22年10月10日、天皇皇后両陛下が行幸啓なされた際の玉座が展示されています。
大講堂。本山での重要な法要を執り行う場です。
後藤純男 画伯による襖絵「夏冬山水」が飾られています。(撮影禁止!)
『本坊』からの景色。中央奥に見えるのが、『本堂』。
長時間にわたり案内して下さった長谷寺 研修生の関さん。
長谷寺に伝わる歴史や魅力を大変丁寧に案内頂きました。
今回ご一緒した、檀信徒の芸人『ナナオ』さんと当山別院住職、職員山﨑。
(ナナオさんは、美川健一さんや福田こうへいさんの司会としてもご活躍です。)
今回の団参旅行では、長谷寺PRムービーの撮影が行われ、撮影クルーが同行。
私たちのお参りの様子が撮影されました。
最後に、長谷寺のご朱印です!
大阪市内の宿泊先へ、バスにて移動。
宿泊先のSTAR GATE HOTEL。
◎STAR GATE HOTEL: https://www.s-gth.jp/
関西国際空港を見下ろす抜群のロケーションで、日本有数の超高層ホテルからの眺望は絶景です!
ホテル高層階での夕食会の様子。
毎年、お施餓鬼法要での余興に参加頂いている、芸人『ナナオ』さんによる司会進行のもと、宝性寺名物のビンゴ大会も執り行いました。
【2日目】
1200年前、お大師様がお開きになった真言密教の聖地、世界遺産 高野山へ。
◎高野山:https://www.koyasan.or.jp/
まずは、高野山の二大聖地のひとつ、『壇上伽藍』へ。
お大師様が真言密教の根本道場を開くにあたり最初に整備に着手した場所です。
境内には根本大塔、金堂など19の建造物が建ち並びます。
『根本大塔(こんぽんだいとう)』
真言密教の根本道場のシンボルとして建てられた、高さ48.5mの日本で最初の多宝塔。
『金堂(こんどう)』
伽藍の中央にあり、高野山の総本堂。重要な行事のほとんどがここで執り行われます。御本尊は秘仏となっている薬師如来です。
『御影堂(みえどう)』
弘法大師がお住まいになっていたとされるお堂。弘法大師の御影が祀られてから、御影堂と呼ばれています。
『御社(みやしろ)』
弘法大師が高野山を開いた際に守り神として、丹生明神、高野明神を勧請した社。高野山の神仏習合の象徴です。
『三鈷の松[さんこのまつ]』
お大師さまが祈りを込めて唐から投げた三鈷がこの木に掛かって毎夜光りを放ったという伝説が伝わります。3本の葉っぱがあることで有名。落ちているその葉っぱを持っていると幸せになれるとされています。
皆さん、必死に探します!
続いて、金剛峯寺へ。
『金剛峯寺(こんごうぶうじ)』
高野山真言宗の総本山。高野山全体の宗務が行われており、住職には高野山真言宗管長が就任するしきたりになっています。
『奥之院(おくのいん)』
壇上伽藍とともに高野山の二大聖地。弘法大師入定の地であり、弘法大師御廟は大師信仰の中心聖地です。
参道には、樹齢約700年の杉木立がそびえ、皇族、諸大名をはじめ、文人や庶民にいたるまで、墓石や祈念碑、慰霊碑が約20万基を超え、建ち並んでいます。
御廟橋より先は聖域であり、写真撮影は禁止。服装を正し、一礼して渡ります。
お大師様が入定された『弘法大師御廟』前にて参加者全員で般若心経をお唱えし、お参りしました。
2日間のお参りを終え、高野山からほど近い、高野山麓の隠れ宿「山荘天の里」にてランチ。
◎山荘 天の里:http://amanosato.com/
“フレンチと和食の融合”をテーマにした料理の数々は、旬の味わいだけでなく目でもお愉しみいただけます。
関西空港より、飛行機で羽田空港へ。
希望者は羽田空港から越谷方面への貸切バスの準備もあります。
写真左端に見える、タワーが今回の宿泊先、STAR GATE HOTEL。
飛行機の乗り降りは、機首に向かって左側のドアより行うの通常ですが、今回駐機場の関係でしょうか、右側のドアより降りました。
ちょっとマニアックな話題でした。
只今、参加者アンケートを集計中です。追って公表させて頂く予定です。
宝性寺では毎年8月末頃、檀信徒の皆様を中心とした団参旅行を企画し、総本山長谷寺へのお参りを執り行っています。
周囲を山に囲まれた長谷寺は、牡丹を中心に四季折々の花を楽しむことができ、澄んだ空気の中、神仏を感じることのできる美しく荘厳なお寺です。
皆様のご参加、心よりお待ちしております。
合掌